新宿ツバメ亭

新宿ツバメ亭

竹蔵 与太郎小話1

 えーばかばかしいお話でお時間を頂戴いたします。笑えば天国、怒れば地獄と申しますから、せいぜい笑って、天国をお楽しみ下さい。

竹藏 「おお与太、どうしたんだい赤い顔して、魚のしっぽでも食らってあたったかい。」

与太郎 「竹兄い、見てたのかい、『ピンポン』のおおあたりだよ。」

 「馬鹿野郎、だからお前はおめでたいと言われるんだ。てめえが魚のしっぽで、あいあって(食中毒)なにが、大当たりだい。その訳を聞こうじゃないか。」

 「実は、夕べの晩、隣のお米婆さんが、『今日は鯖の良いのがあったから買ってきて味噌煮を造ったから、与太さんも食べてくれ』と言って、鯖のしっぽの方の煮物を持ってきたのさ。こいつは有り難てえと思って、夕飯のおかずにして食ったら、夜中から腹が痛くなって特急便だよ。」

 「それでおめえ、お米の婆に文句を言いに行っんかい。」

 「そりゃあ、もちろんさ、お米婆さんも腹痛で苦しがってるんじゃあないかと思って、今朝、婆さんの所へ行ったさ。ところが、婆さんピンピンして、朝飯の準備さ。」

 

 

 

続き

このページのTOPへ